福祉業界手記

 これから書くことは僕がデイサービスを利用して実際にあった事例です。
 これらを見てご意見や感想を掲示板やメールに寄せて頂ければうれしいです。

 障害者自立支援法(平成18年4月施行)で障害者自身自立を促す法律なのに、利用するデイサービス自体が民間企業では考えられない業務形態を取っている。

 そもそも戦後身体障害者方ができ、ざっくり言うと面倒は国が見てやる、その代わり日常生活は自分で出来る様になりなさいという教育だった。そのため学科や体育の他「機能訓練」というカリキュラムが日常生活の訓練になっていた。
 そのころの施設(デイサービス等)は介護をしてやっているという風潮です。そのため地域で暮らしてスーパーや店員さんが僕を1人のお客様と扱ってくれることを思うと、デイサービスの扱いにギャップを感じます。
 1つのケースとしてスーパーで僕が店で買い物をしレジに行ってお金を支払う時「財布から出して下さい」というと店員さんによっては「私が出していいんですか」と聞かれる方もいます。そして、「お願いしますと」言い精算しますし、買った品物もレジ袋に入れてもらいます。
 最後は店員さんも僕もお互い「ありがとうございます。」挨拶します。買い物自体、店員さんやお客さんに助けて頂きますが、お客として扱ってもらい人として答えるそれが自立と思います。

 しかし、僕が行っていたデイサービスは民間業者としておかしい対応でした。デイサービスに行って血圧や体温を計るのですが、ベテランの職員さんが僕の左脇に体温計を挟もうとして僕が「右脇に替えてください」と言うと職員さんは真面目に「左も右も体温は一緒で」と言った時、僕はこの職員一体僕のどこを見てたのだろうかと思いました。
 理由は僕は左手が悪く左に挟むと体温計を落とす可能性が高い、ましてやその職員さんは昨日今日の人ではなく左が悪い事を、解っていると思って言ったことなのにそんなド素人みたいな事を良い、ココの介護レベルは低いと感じ始めました。他にも入浴介助の脱衣の仕方が職員さんによってまちまち。なんの為にケース記録を付けるのか?行ったことを記録するのは勿論、利用者のもっとも適してる介護方法を書いて介護を統一させるのがプロと思います。

 それらが、今まで福祉業界という独占的な世界でやって来た事が抜け切れていない。利用者(顧客)には自立支援法で国は自分でサービスや業者(施設)を選びなさいと言いながら業者方の意識はそうなっていない。

 そして、1月僕が職員さんに質問しようと話しかけている時に、違う職員さんが僕と話している職員さんに用事を頼みました。僕と話をしている職員さんは僕との会話を辞め他の用事をしに行ったじ時僕が切れて怒ってデイサービスに利用自体を辞めると言いました。
 その後、昨年10月に出来た障害者虐待防止センターへ精神的(職員の会話無視)虐待で申し立てを行いました。そして、デイサービスの施設長・住んでいる役場・地域の障害者支援センター

 民間会社では考えられない対応。
 まず、精神的虐待は認められなかった。と、言っても誰がどういう経過で結論を出したかの説明は無し。精神的虐待は受けた本人の受け止め方1つで審査は難しい。
 デイサービスの職員の対応問題の回答も問題解決の為職員のミーティングを増やしますとか再教育を徹底しますとか僕が求めている回答以前のものでした、前記に言った精神的虐待は認められないと言うだけで、審議方法や経過報告は無し。

 僕自身は職員の研修・ミーティングは当たり前。上の方が個々の職員さんの的確なスキル把握は当然と思います。だってデイサービスは人間それも障害者を介護する業なのです、もっと言うとケース記録という業務日誌に利用者(顧客)の状況、衣服の脱衣の方法や歩行時の見守り方など細かく記録して職員さんが共有していれば今まで言ってた事は無いと思います。

 一番デイサービスの不信感を持ったのは、僕から見て良い職員さんが次々と辞めた事で、最後にリハビリの先生が辞められた時、いかに現場の責任者も施設長も重大性を認識していないとおもいました。
 まず、リハビリが出来ない事でデイサービスのサービス価値が落ちる事。また、障害者デイは僕みたいな言語障害者が1から新しい先生に言う事がいかに大変か。それならば辞める先生と新しい先生が1週間か2週間引き継ぎ出来る対策をしないのか。民間企業であれば顧客を第1に考え客が離れて行かない様に考える。
 しかし、福祉業界(主に社会福祉法人)は国からの税金で成り立っている事と、顧客(利用者)が離れて行かないというおごりがある。
 でも、あくまでも利用者が利用する事で福祉施設は利益を得ていると思っていない事が今回の原因と思う。それが、利用者1人1人が施設を利用する事で利益を得ていると意識を持ってもらいたい。
 これから福祉業界も利用者(障害者)お世話してやっている、お世話して頂いているという意識を、対対の関係にならないと思います。

 これを読まれた方の中には税金で施設を利用する者が何を言っているんだと言う方もおられると思いますが、今まで障害者は勉強出来なくても自分で日常生活が出来れば、生活は国が見るという施策だったのが、国の借金が多くなったのでこれからは自分で選んで自分で生きて行きなさいと言うのが、自立支援法です。要は障害者も健常者と同じように稼いで生活しなさいと僕は思っています。
 学業より日常生活とういう教育から学業を勉強して仕事しなさいと言われて、一時は頑張った時も(PCを習得し在宅就労もしてた)ありました。
 重度障害者・子育てする方・高齢者等をICTを使い在宅就労を支援するNPOに入り10年以上頑張りましたが、その団体でさえ考えられない事がありました。

 週1回事務所で会議に出てきなさい、事務所までの移動手段(事実上車しかない)は自分で調達しなさい。それは自立する以上大事なことです。しかし、ある日理事長が会議冒頭「今日は私の予定が入っているので1時間で会議を終わります。」とはされました。当時、僕以外は自家用で来てる、勿論、理事長はそれを知っておられるのに何も言わず、閉められた事務所の外で迎えを待ちました。
 移動手段を考えるのは僕の力量です。しかし、急な変更は使用者側の責任と思います。大きいことは言いません。僕が事務所に入った時、理事長が「今日は1時間で会議は終わる」と告げられたら、僕は送って来た方に言って帰る方法も決められた。

 理事長は重度障害者でも自分でやりくりしなさいと良いながら配慮は(情報提供)無し。それでは自立出来ないと思いました。

 福祉施設や障害者を支援しようとする団体が全く当事者のことを理解しようしない現実と、障害者は常識に欠けているという国の教育が歪んだ福祉サービス利用や就労支援になったのではと僕は思います。

 そんな社会に僕は何処か諦めの気持ちを持っていましたが、これからはホームページやメールによる訴えなど、自分に出来る方法で普通の人権に障害者がなって行くように訴えて行きます。

 これを最後まで読んで頂いた皆様ありがとうございました。もし、よろしければトップページにあるメールアドレスに一言頂ければ幸いです。