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98年4月号 サブタイトル 「敦っちゃんの免許(1)」
もう、早や今年も4月です。4月と言えば新しく上の学校に行かれる方。新
社会人として企業に就職される方それぞれに夢を持たれていると思います。
就職と言えば車の普通免許が必要な所もあると思います。そして、高校の仮
卒の時に自動車学校に行かれる方もおられると思います。
敦っちゃんは普通免許は持っていません。その代わりというか、アマチュア
無線の電話級(現アマチュア第4級)を持っています。
僕も車の免許は欲しい時期はありましたが、両親に車の猛反対されました。
その理由は、「もし、交通事故を起こしたら責任が取れるのか」という事でした
。例えば自分1人で(車も含む)怪我、また、死ぬ事は親兄弟等が悲しむだけで
良いが、相手に大けがをさせこちらが一生相手の生活を見れるだけの能力がない
だろうと言われ、僕は絶対大丈夫だから取らしてとは反論出来ませんでした。そ
りゃ、車の免許があれば僕にとって行動範囲が広がりますが、一歩間違えると一
生償いの人生を歩く事にもなりかねません。それに、おそらく僕の障害では、普
通の改造車(片手で楽に回せるハンドルとオートマチック車)では難しく、自動
車学校も寮付きで泊まり込みで訓練(普通の人の何倍も練習が必要)するとこに
行かないと無理でしょう。そこまでして免許がいるのか考えました。それから、
障害者が免許を取る場合、自動車学校に入る前に警察で適正検査が必要な方もい
ます。当然、僕も必要で、せめて免許が取れるかどうか、適正検査だけでも親に
内緒で受けようと思いましたが、その度に、もし、検査に合格したら、間違いな
く免許が欲しくなる、そんな葛藤で1度も検査は受けたことはありません。
やっぱり、車は走る凶器と言われる物。事故を起こした時を考えると適正検
査に行く勇気も出ません。
何故、今回車のお話をしたかというと、初めにも言いましたが、新しく社会
に若葉マークを付けて出られる方に、改めて「車は走る凶器」をいつも思って欲
しいのです。 誰も、事故を起こしたくて事故しているわけではありませんが、
毎年1万人余りの方がなくなっているのも事実です。
僕もこのくらいの横断なら行けるだろうと、少し、青から赤になり掛けで渡
る時もありますが、そのちょっとした気の緩みが大事故につながると思います。
もし、全部コンピューターで運転出来る車が僕が生きてる間に僕の買える価
格で販売されたら、乗れるかも知れないけど。
で、車の免許は諦める代わりにアマチュア無線の免許を取らせて欲しいと親
に頼んで免許を取る事になりました。
また、その話は来月にしたいと思います。それから、このコーナーを始めて
から早や半年が立ちました。これからも頑張りたいと思いますので、僕に聞きた
い事があればどんどん聞いて下さい。また、誌面、ホームページでお答えしたい
と思います。
電子メール kaihu158@nmt.ne.jp